ご無沙汰しております。
つばめの家の藤原愉美です。
最近、北アメリカ大陸のモンテッソーリ小学校の勉強中です。
まだ日本には小学生モンテッソーリの免許を取得できる機関がないので、
苦手な英語の本を読みながら毎日奮闘しています。
あと少しで終了です!ご無沙汰していたブログやインスタグラムもいつも通り書ける日が来るかと思います。
もう少しお待ちください。
【1】小学生と幼児期の特性の違い
さて本題に入りますが、小学生と幼児期。
ほんの少し大きくなっただけなのに、そんなに違うのでしょうか。
まず、特性に違いがあります。
モンテッソーリ教育では、6年ごとに発達に関して移行期間を迎え、
その中で3年ごとに成長、発達(身体的な部分だけでなく脳なども含め)が変化します。
幼児期は、一つのことを繰り返し集中し、自分の興味を持った「もの」に対して深く没頭し、
その作業を繰り返すことで、自分を育て、必要な身体的精神的な発達を成し遂げていきます。
物を通して、また整えられた環境の中で自分を作り上げていきます。
また、生まれ持った秩序感(※)の中で、自分の進む道を決めていくような時期でもあります。
※並べるのが好き、いつもと同じが好き、きちんと並べると落ち着く等
それに対して小学生は、
自分の身体的精神的な力を伸ばしスキルを向上させていきたいという思いは変わらないのですが、
そこに単純作業より思考力を伴い、高度な技術を身につけたいと思いが加わります。
同じモンテッソーリ教育だからと言って、これまでと同じものを与えると、物足りなく感じるかと思います。
また、想像力の敏感期でもありますので、見えない世界のこと、世の中の事を想像して自分がどの位置にいるのか、
自分の存在についても客観視し始めます。
モンテッソーリ教育に子ども騙しという言葉は縁遠いのですが、小学生になるともっとそうはいかなくなります。
↑おもちゃ棚に背を向ける形で、机を配置。部屋の広さの関係上、すべて寝室に移動しました。
【2】小学生と幼児期の目に見える変化
幼児期の子どもでも「なかなか片づけない」「早くしてくれない」等悩みはあるかと思いますが、
環境をきちんと整え、わかりやすくしてあげるとスムーズに進めるという
変化が見られやすかったのではないでしょうか。
秩序感という特性から、きちんとすることが好きな時期でもありますので、きちんと元に戻してくれる。
また逆に違っていることで心穏やかでなくなることもある。
小学生は、「わかった」と言いながらしない。わかっているはずなのに取り組まない。今までできていたはずの片付けをしない。
ことも多いのではないでしょうか。
そのうちごまかしたり、ちょっと噓をついてみたり。
小学生はしたいこと、しなければいけに事も多く、時間がなかなかありません。
また、自分の考えで前に進みたい思いが、幼児期より強く自立心も大きくなっているのではないかと思います。
幼児期までの自分の興味のあることへの没頭というよりは、もう少し広い視野で様々なことに興味を持ちます。
広く浅く、そして自分の興味のあることには少し深く。
そんな子どもたちのマインドの中に、「片付け」はなかなか入ってこないではないでしょうか。
中学生になると、また別の視点で片づけを捉えるようになり、考え方も環境づくりも変わってきますが、小学生はそのような考えで過ごしていると思うと少し楽になるのではないでしょうか。
↑扉を開けていたらこのコートが玄関から見えます。
【3】環境づくりの違い
幼児期
①何がどこにあるかわかりやすくラベリングする
②取り出しやすく簡単にしてあげる
③子ども専用の場所を作り、そこにわかりやすくセッティングしてあげる
小学生
①できるだけ時間をかけずにできるような環境を作る
あれもこれも片付けなくてはいけないとなると、結局散らかった状態で習い事に行くことになり→注意を受ける
そうなってしまいますので、例えば我が家では毎日着るコート1枚はすぐに取り出しやすいリビングかけておく(我が家は玄関が狭く、仕事道具もおいているのでおくことができず、リビングでも食卓から離れていたら良しとしました)
習い事バッグは→ピアノの本はピアノの椅子に掛ける。そのほかは玄関から近い場所のラックにかけることにしました。
これは、私が一人で考えたのではなく、「時間もないし、忙しいし、小学校は疲れるし、やりたくないよね。だからと言ってこのまま散らかっていたら、みんなが困るし、失くしものが増えてしまうよね。どうしたらコートをかけやすくなる?どうしたら元に戻しやすくなる?」と相談し娘と一緒に考えました。
②物が散らばる覚悟で片付けやすい環境を作る
きれいに整えても、すぐにごちゃごちゃになります。
きれいにきれいに置いても、幼児期のようなきっちりが楽しいなんてことがなくなり散らばりますので、ざっくり収納するのがおすすめです(人によると思います)。
また、散らばることを覚悟で、きれいに並べ、散らかったらまた親御さんが整え、こうしていると気持ちがいいねと繰り返す(親御さんの忍耐が必要です)。
ただ、毎日使うものは必ず「元に戻す」ことは常に声をかけてください。
小学生には「思い出させる(remind)」がとても大切です。
声掛け例→「これどこに片付けるんだった」「これはどうするんだった?」
③少し挑戦できるような環境も大切です
幼児期のように丁寧にわかりやすくというよりは、ここに「考える」をプラスするといいかと思います。
例えば、服はたたむ服とかける服どちらに何をおこうか考える癖をつける。
しわにならないためにワンピースはかける方がよい
→自分で選択し考えられるようにする。
お菓子作りに興味
→このスペースはお菓子作り専用に使っていいよ。どうしたら取り出しやすいか、何が必要か自分で使いやすいように配置してみようと、子どもにある程度任せる(任せたときは絶対にお母さんが勝手に動かさないようにしましょう)
その後自分で使いやすい使いにくいを決めて移動させ、自由に変更することを良しとします。
その他のことは今後ちょこちょこ実践したことをまた記事に書いていきますね。
少しは幼児期と小学生の特性の違いや、環境づくりの違いがわかりますでしょうか。
またリクエストがございましたら、いつでもお知らせください。
次回も小学生の環境についてかけたらと思っております。
どうぞよろしくお願いいたします。
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